昔の異色ドラマ 2
「小児病棟」
原作の美談調やセンチメンタルを排除し、リアルなドラマにするには、そこがポイントと、それをテコにしてむりやりねじ込んだ。
資生堂に宣伝面で立ち遅れていたカネボウは、読売「女性ヒューマン・ドキュメンダリー」大賞のスポンサーとなり、2113編の多数の応募の中から「小児病棟」という重症小児患者と若い看護婦の間に芽生えた愛の記録を優秀賞として選んだ。
日本テレビとしてはなんとしてでもスペシャルドラマとして放送しなければならない。
しかし現実には、そのドラマ制作を引き受けるひとが局内にはいない。
だが、どうしても放送せねばならず、このような楽屋裏のいざこざがあって、制作に着手しました。
人形のような赤ん坊には芝居はさせられない。
それにからむ看護婦の配役が勝負になると考えました。
そのとき、清水氏の頭には桃井かおりの顔が素直に浮かんできたといいます。
なぜなのでしょう。
それは、彼女が看護婦とか、お手伝いさんとかという役をやりたいといっていたからだそうです。